沖縄・粟国島



粟国島
沖縄本島の北西60kmに浮かぶ島で「あぐにじま」と読み、島の周囲は約12kmと割と小さい島です。沖縄本島からそれほど遠い訳でもないのに、自然のままの姿がそこに今も存在する。そんな所です。
あずき、ソテツ、黒糖などの特産品と漁業が主な産業。そして、なんといっても「<<粟国の塩>>」。 昔ながらの製法で塩田で作られる塩はミネラルが普通の塩よりも多く含まれていて、最近ではなかなか手に入りにくくなっているようです。
ダイビングサービス
島には1995年にオープンした「<<美南海(みなみ)マリンスポーツ>>」が1軒あるのみです。沖縄最後のBIG SPOTである「粟国の海」開放の立役者である新城さん率いるサービスです。 壁面一杯にカラフルな魚達が描かれたとても可愛らしい建物で、夜になるとダイバーの溜まり場と化します。
他には、那覇ステイで那覇のサービスを利用して日帰りで行く方法もあるようです。
◆「美南海マリンスポーツ」
沖縄県島尻郡粟国村字浜431 Phone:098-988-2505
URL http://www2.odn.ne.jp/minami.okinawa/

ダイビングスタイル
サービスに到着してからの流れはおおよそ以下の通りとなります。
  1. 前日の夜に、サービスに掲示されているボードで、集合時間、乗る船、ガイドを確認します。
  2. 集合時間になるとブリーフィングが始まるので、それまでに器材を軽トラに載せ、ウェットを半分くらい着ておきましょう。
  3. ブリーフィングが終わると、すぐ側の港へ行き器材のセッティングを行い、船へ乗船です。
  4. セッティングが終わるとタンクは船中央に寝かせておきます。
  5. ポイントに着いてからタンクを背負いますが、狭い船の中です。カメラ等は船首等の安全な所に置いておきましょう。
  6. 各ポイントにはブイが打ってあり、アンカリングしてのダイビングが基本です。
  7. 「音を出さない」「魚を追いかけない」「魚はその場で待つ」。これが粟国ルールです!
  8. ダイビング終了後は港へ戻り、昼食の為に一時解散となります。
交通
那覇から粟国へ行くには、フェリーと飛行機の二通りの方法があります。

1.飛行機
「琉球エアーコミューター(RAC)」が那覇との間を約20分で結び、1日4便飛んでいます。繁忙期には増便されているそうです。1、4便が19乗り、2、3便が9人乗りと聞いています。
◆日本トランスオーシャン Phone:0120-100-359
2.フェリー
<<フェリーあぐに>>」が那覇との間を2時間半で結んでいます(定員150名)。しかし、海が荒れるとすぐ欠航してしまうらしいです。
◆粟国村役場船舶課  Phone:098-988-2495
◆那覇船舶事務所    Phone:098-862-5553

宿泊
島には民宿が数軒あるのみです。宿以外で食事をとれる店はまずないので、3食ともに民宿でとることになります。私が利用した<<丸三>>はまぁまぁでしたが、他はどうでしょうか。。。
◆波止場新館
◆宝玉
◆伊左
◆寿
<<丸三>>
Phone:098-988-2303
Phone:098-988-2367
Phone:098-988-2048
Phone:098-988-2407
Phone:098-988-2200

荷物
RACで行く場合は手荷物には重量制限がありますので、器材等は事前に送ってしまった方が良いでしょう。楽ですしね。
RACは旅客と荷物の総重量で乗れる人数が決まるそうなので、なるべく控えた方がよいでしょう。
また、離島なので荷物は余裕を見て少し早めに出しておいた方がいいです。順調に行って3日もあれば確実に着くはずです。
台風シーズンなどは遅れることもあるでしょうから、なるべく早めに出しておきましょう。宛先は「美南海マリンスポーツ」でOKです。
帰りは宅急便なら着払いで美南海マリンスポーツで申込みできます。粟国からは日通のペリカン便で出されますが、那覇まではフェリーで送られるのでフェリーが動かないと荷物はいつまでも粟国にとどまったままです。
@郵パック RACで送られますが、重量が16kgまでの制限付きです。
Aヤマト運輸 原則RACで送られます。
B日通ペリカン便 フェリーで送られます。




今回の行程
日付 都市 内容
1日目(土) 羽田発
那覇着
那覇発
粟国着
ANAで那覇へ

琉球エアーコミュータで粟国へ
 
2日目(日)
3日目(月)
   1日2ボートダイブ
4日目(火) 粟国発
那覇着
那覇発
羽田着
琉球エアーコミュータで那覇へ

ANAで羽田へ
 

今年の夏休みは、お金と仕事の関係で3泊4日のVeryショート。
ダイビングが出来て4日間でとなると、海外ならサイパン・グアム、国内で行くなら沖縄かなぁと思っていましたが、知り合いの方から沖縄・粟国島を薦められ、ギンガメアジやイソマグロの群れている写真も見せて頂いたら、もぉ行かずにはいられませんッ。
しかしながら、思い立ったのが約一ヶ月前。粟国島にはダイビングサービスが1軒、民宿も数件しかないとなると予約が取れるかどうか、ちょっと不安ではありましたがなんとか無事に予約OKとなり一安心です。
荷物も予め送ってしまったほうが良いという事なので10日前には荷物も送り、後はのんびりとビデオのバッテリーの充電やハウジングのメンテナンス、改造なぞをしながら出発の日を迎えたのでした。



1日目
信号待ちの私の前をバスが通りすぎて行く。
「うッ...」いきなりバスに乗り遅れかよぉ(出足から不吉な予感)。 本数少ないんだから、そんなに早く来ないでよぉ、と嘆いていてもしょうがない。 次のバスが来るまで30分以上。それでは完全に遅刻じゃん!っちゅう訳で急遽経路変更して無事に待ち合わせ時間に間に合う事ができました。
今回は4年ぶりの国内での遠出。羽田空港はやっぱり楽ですねぇ。 おまけに今回は荷物を予め現地に送ってしまいカメラバッグのみを引っ提げての行動なので尚更楽チンです。

乗り継ぎの那覇では時間があるので、粟国行きの出発する第二ビルへ移動してから「A&W」でちっと休憩。 「A&W」って沖縄では有名なハンバーガーショップだそうで。でも「ホットドッグを一つ買うともうひとつ付いてくる日」なんてのがあって面白かったですね。
粟国行きフライトのチェックインは30分前から。行きに乗った「琉球エアーコミュータ」の<<飛行機>>は19人乗りで、いざ飛行機に乗り込んでみると乗客はたったの6人で操縦席も<<丸見え>>です。座席の前のポケットには「うちわ」と「おしぼり」が差してありました。実にローカルですよねぇ。眼下に広がる青い海を眺めていると約20分でアッという間に粟国に到着です。

<<粟国空港>>も実に素朴でいい感じですね。空港の建物に入って10歩ほどで、もう建物の反対側へ出てしまいました。迎えに来た民宿の車に乗り込み、まずは荷物が届いているはずの「<<美南海マリンスポーツ>>」へ。明日からの説明などを聞きながら器材をメッシュバッグに詰め、 ダイビング器材だけを置いて早速民宿へ。
今回お世話になったのは「<<丸三>>」。常連ダイバー方のの話だと、一番奇麗な民宿らしいですね。「リゾート民宿」なんて言ってる人もいましたけど。部屋は8畳程の畳の部屋に2畳ほどの板の間。部屋にはテーブルと100円テレビにエアコン。そして、シャワーとトイレが付いてました。部屋の窓から見える景色は<<こんな>>感じでした。裏庭には、ヤギ、ニワトリ、犬が放されていて、早朝からヤギの声が「メェェェ」。結構、笑えました。
民宿は、まぁ満足の行く施設でしたね。食事は1Fで食堂を経営しているので、3食ともそちらで食べることになります。昼食にはソーキソバ、豆腐チャンプルといった沖縄料理が出ましたが、夜は仕出し弁当の様な入れ物に入っていて、ごく普通の刺し身やフライなどが多かったです。フルーツが1回も出てこなかったのが残念でしたね。でも、民宿にそこまで期待してはいけないか。。。

さぁ荷物も置いて落ち着いた所で、今日はダイビングの予定も無くてまだ太陽が燦燦と照っているので、夕方までサービス前のスペースで日向ぼっこ。 いやぁ、日差しが強いッ!湿気が高いのか必要以上に暑く感じます。
食事を済ますと9時頃からサービスにダイバーが集まって宴会が始まります。同時に翌日のダイビングの予定も発表されるので、我々もとりあえず行くことにしました。まぁ、宴会といってもそれぞれが好き勝手に飲んでしゃべってといった感じでしたね。場所が海の前なので風が良く通り、部屋の中にいるよりはるかに涼しいので、これは正解かもしれません。
翌日のチーム編成が書かれたボードを見ると、ダイバーの数は約20数名。基本的に1日に粟国で潜るダイバーの数がこれだけですから、有名スポットに比べるとはるかに少なくて、とてもいいこと。(^.^)Y このままの調子ならサンゴも元気でいられるかなぁ。。。
初日なので少し早めに部屋に引き上げてビデオとハウジングのセッティングをして就寝。さぁ、明日からいよいよダイビングです。

2日目
朝9時にサービス集合の予定で朝食も済ませて部屋で準備をしていると、サービスから「船の調子が悪いので11時集合に変更」との電話が入りました。どうやら、我々の乗る予定だった船のみがだめだったようで、他の船は無事に動いてくれたようです。
さて、時間までどう過ごすか。。。そう考えてはみたものの結局は9時半頃にはサービスに行き、日向ぼっことなりました。(だって、部屋の中より涼しいんだもんッ)
今回、潜りに来ているダイバーの約半数がカメラ・ビデオを持っています。今年に入ってカメラ・ビデオを持つ人が多くなったそうです。皆、かなりお金かけてますねぇ。。。それと、平均年齢が比較的高かったように思いますし、週末を利用していらっしゃってる那覇在住の方も数人いたようです。そぉだよなぁ、那覇からならフェリーで2時間半だと東京から伊豆に行くのと変わらないもんな。
っと、そろそろウェットを着ないと。。。(あぁきつい、このウェット)苦労しつつウェットを着ると、いよいよブリーフィングの始まりです。
「水中では音を出さない」「魚を追いかけない」「その場で待つ」といった注意事項やポイントのブリーフィングを受けてから<<>>へ移動です。1本目はダイバー4名にガイド1名。ポイントも比較的流れの無い「ハンガー」というポイントへ向かいます。
ポイントは港のすぐ近くでものの2〜3分でポイントに到着、各自揺れる船上で器材を身に付けていよいよ海へエントリー!
いやぁ、暖かい!水温30度はあります。こんな暖かい海も久しぶりでもうニコニコ顔になってしまいます。しばし、ビデオを回さずにボーッとしておりました。開放されてから比較的年月が浅いのと1日に入るダイバーの数が他の島に比べて圧倒的に少ないからでしょうか、<<サンゴ>>はまだまだ元気、元気!
ダイビングを終えると宿へ戻って昼食です。民宿は3食付きなんですねぇ、といっても3食付ないと他に食べる所なんてありませんからそうなっているだけの事でしょう。今日は、沖縄名物「ソーキそば」。この暑さの中、勘弁してくれぇと思いましたが、いやいや、おいしかったですよぉ。でも汗だらだらでしたけど。。。
そして昼食後は、前の晩に聞いた「<<粟国の塩>>」を求めてのお店めぐりです。なんでも、数多く生産できない上に人気がでてきた為に、お店でもいつ、どれくらい入荷するのかも分からない状況だとか。。。おかげで、数少ないお店をまわってはみたものの案の定空振りでした。
さて、午後のダイビングはいよいよ大物の匂いがする「筆ん崎」です。
天気は申し分なし。ボートに乗って島を右に見ながら船を進めると陸側の「<<筆ん崎>>」が見えてきました。断崖絶壁なんですね、まるでサイパンのバンザイクリフみたい。それにしても、この島の反対はなだらかな砂浜になっていたりと変化のある地形です。さぁ、いよいよ「筆ん崎」へ<<Entry>>
船の真下には早くも<<カスミチョウチョウウオ>>の群れが登場しています(撮らねば)。それにしてもダイナミックな地形です。ゆっくりと水中を進んでいくと、次から次へと魚が。。。楽しみにしていた(?)流れも殆ど無い状態で緊張感も少し和らぎます。
結局、この日は目指していたギンガメアジなどの大物は逃しましたが、いやいや、何かが出そうな匂いのする海です。
さて、お店に戻って暫く体を乾かした後に宿へ戻ります。えぇい、面倒くさい。水着一丁でいいか。普段都会ではできないですから、ここぞとばかりに水着一丁で動き回ります。<-俺は露出狂か。
さて、夕食を済ませると今日撮影したビデオの反省会です。彼女とお互いに映像を見せ合いながら今日の反省と明日のイメージを膨らませます。いや、寝たら忘れちゃうんですけどね。とりあえず。
9時からは昨日に引き続きサービスへ行き、夕涼み。今日は、スタッフとも少し話す時間がありました。なんだか、野人の様な顔つきをした背の小さな女の子、学生だそうで夏休みを利用しての「でっち奉公」の身だとか。ありゃ、てっきり地元の人かと思ったら東京出身だって?それに、自分で潜ったことのある海以外はあまり良く知らないようだね、この子は。こういう仕事するんだったら名前だけでも知っておかないとねぇ。と、ガイドとしての先輩からの忠告。

3日目
さぁ今日もしっかり寝たし、頑張って潜るかぁ!
朝食の後、9時の集合にあわせてお店へ行きます。今日の1本目も「筆ん崎」。おぉ、昨日よりも透視度が上がって、軽く30mはありそうです。それにしても、水がクリアなのには驚きました。普段、葉山やシパダンといった、平均的にあまりクリアな海で潜っていないだけに、なおのこと新鮮でした。といっても、葉山だって、シパダンだっていつも濁っているわけではありませんよ。
しかし、お目当てのギンガメちゃんは今日もお目にかかれない。大物遭遇の匂いさえもしないです。大抵、大物遭遇の時には、ビビビッってくるんですけどねぇ。匂いがするんですけどねぇ。今回の旅ははずしたかなぁ。。。
午後も狙いの「筆ん崎」。結局、4本のダイビング中3本を「筆ん崎」で潜ることになりました。まぁ、海況のせいもあったのですが白い砂地が奇麗な「ウーグ」にも潜りたかったなぁ。
あぁ、そして最後も何も出ず。あ、イソマグロがいました。一匹だけ。あ、<<カマス>>がいました。ちこっとだけ。ふぅ。。。
大物バンバンなら3本目と行きたい所ですが、それはやめておきました。ナイトもやめておこう。何も出る予感が無いから。たまにはのんびり過ごすのもいいでしょう。いつもはシパダンで朝から晩まで潜り続けてますから、たまにはほんとにのんびりとするのもいいでしょう。
と、いうことはこれでダイビングはおしまい。なんともあっけない4本でした。やっぱもう少し長く滞在できればよかったなぁ。
ま、次回雪辱戦といきますか。

4日目
あぁ、もう帰るのかぁ。。。
楽しい時間はあッという間に過ぎ去るものです。朝食を済ませた後、身の回りの物を荷造りして荷物はそのままサービスへ持っていきます。この気候ですから器材は完璧に乾いています。器材を詰めると宅配の申込みをしてサービスを後にします。
宿からは、見掛けない人が我々を空港まで送ってくれるようです。「どっかで見たよなぁ。。。」確かに宿の人ではないようです。そうだ、この人も客だ!工事で長期滞在している方なのでしょう。作業服を来たお客さんが空港まで送ってくれました。空港では、先に到着していた小さい子供を連れた家族連れは既に金属探知器の向こうを行ったりきたりウロウロしています。(随分アバウトだなぁ。。。)
さて、出発の30分前になるとチェックインが始まります。「はい、荷物を持ってここに乗って」
そうです、体重を量るんです。これは飛行機が9人乗りの為、体重を量りバランス良く席を配分する為です。カウンター(本当にカウンターがあるだけでした)の職員は、全員分のチケットを受け取るとしばしの間ごそごそ。
暫くすると名前が呼ばれて、席番号に赤鉛筆で○をした搭乗券が配られます。おぉぉ、なんということでしょうか。○のついていた席は噂に聞いていた「<<操縦席>>」です。あぁ、ちっと恐いかなぁ。。。普段飛行機に乗るのは全くOKですが、セスナの一番前となると、どぉかなぁ。
そうこうしている内に何のアナウンスも無かったと思うんですが、出発15分程前に乗客が乗り込み始めます。私は操縦席という事で、パイロット側の操縦席用ドアから乗り込みます(それまで、パイロットは外で待ってました)。そして、全員が乗り込むとパイロット自ら「毎度御利用ありがとうございます」といった簡単なアナウンスがありました(なんかバスみたいだ)。すると突然目の前にオシボリが差し出されました。横を見るとパイロットがどこに隠していたのかオシボリの一杯入った小さな手提げ袋を後ろへ回しているではないですか。しかも「後ろに回して下さい」だと。
おいおい、まるで学校の様じゃぁないの、これじゃぁ。でもこのオシボリ半分凍っていて最高!でも、本当にどこに隠してたんだろ。。。
そうこうしている内にパイロットの動きが慌ただしくなり、出発の準備に入っています。そして、定刻10分も前だというのに出発です。ほんとにアバウト。
機体は雲の下を飛んでいる為、眼下には<<青い海>>がずーっと広がっていたのでじっと見入ってしまいました。
那覇空港までは揺れも一切無く本当に快適に飛ぶことが出来、逆に降りるのが惜しいくらいでした。
あぁ、青い海がどんどん遠ざかって行く。また戻ってこれるのはいつの日の事か。。。